太田祐一郎 メモ

中国、預金準備率を50bp引き上げ

[北京 19日 ロイター] 中国人民銀行中央銀行)は19日、預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き上げると発表した。

 預金準備率引き上げの発表は11月10日に続き、今年5度目。11月29日から適用され、大手行の預金準備率は過去最高の18.5%となる。

 人民銀行はウェブサイトに掲載した声明文で、預金準備率引き上げの目的は「流動性の管理を強化し、マネーと信用発行を適切にコントロールすること」と説明した。

 OCBC銀行(シンガポール)中国担当エコノミストのDongming Xie氏は、預金準備率引き上げは「中国当局が、(金融)システムから流動性を引き上げることで物価圧力をコントロールしようとしていることを示唆している」と指摘。ただ「同時に、中国当局は大幅な金融引き締めには慎重であることも示唆している」と述べた。

 また興業銀行(上海)の首席エコノミスト、Lu Zhengwei氏は「今回の預金準備率の引き上げで、利上げの可能性が遠のいたわけではない。中国人民銀行中央銀行)は主要政策金利を年内にもう1度引き上げると予想している」と述べた。

 中国は10月19日に約3年ぶりとなる利上げを発表。アナリストの間では、2011年末までに2─4回の利上げが実施されるとの見方が強い。

 中国では流動性が過剰であることにより物価が上昇している。預金準備率の引き上げは、政策金利の引き上げより直接的に過剰流動性を吸収する手段となる。預金準備率を50bp引き上げることで、約3500億元の流動性引き揚げ効果があるとみられている。


バブル吹っ飛びそうだな。