米経済下期成長率は1%に鈍化、日本見通しは沈滞

著名エコノミストのヌリエル・ルービニ米ニューヨーク大学(スターン・ビジネス・スクール)教授は27日、先進国の景気回復ペースは減速するとの見方をあらためて示した。

 同氏は当地での講演で、新興国市場では一段と持続可能なペースでの景気回復が予想されるものの、資産価格の過熱リスクがあると指摘。「大規模な流動性が資産に流れ込み、ドルや円を資金とするキャリー取引という形で、かなりの流動性が先進国経済から流出するだろう」と述べた。

 「新興国市場は通貨を緩やかに上昇させ、ホットマネーに対する資本規制や過度の信用の伸び抑制に向けた金融システムの監督に着手すべき」とした。

 ルービニ氏は、今年下期の米経済成長の伸びは約1%に鈍化すると予想。「私の予想が正しければ、マクロ面におけるマイナスのサプライズによって、一段の株価の調整が引き起こされ、ボラティリティが高まり、リスク回避の動きが強まる」と述べた。

 同様に、日本についても悲観的な見方を示し、日本経済の状況は「沈滞」と指摘。「日本経済は沈滞する見通しで、非常に厳しい状況となっている」とし、高齢化や財政赤字、デフレの慢性化を理由に挙げた。


マクロのマイナスサプライズってなんだろうな。
今でも十分マイナス情報だらけなのに、ここにサプライズって・・・まさか