市場は金融危機直前の様相=スパークスAM・秋山氏

[東京 25日 ロイター] スパークス・アセット・マネジメントオルタナティブ投資戦略部ファンド・マネージャー、秋山史人氏は25日、「マネーマーケットは(2008年の)リーマンショック直前の様相を呈しており、市場が思っている以上に危ない所にいるのかもしれない」との見方を示し、ダウンサイドに対する危惧を強めていると述べた。

 都内で開催されたヘッジファンド・インベストメントジャパン会議で語った。

 秋山氏は同社が昨年後半に立ち上げた円ベースのグローバルマクロ戦略ファンド「スパークス・グローバルマーケッツ」(資産残高約3500万ドル)の運用を統括している。25日の外為市場ではユーロ/円が一時109.34円と8年半ぶりの安値を更新したが、秋山氏は同会場でロイターに対し、当面はユーロ安・円高が一段と進むとの見方を示した。具体的な水準としては「ユーロ/円が100円を一瞬割れることがあってもおかしくない」と述べた。

 一方、25日の東京株式市場で大幅続落した日経平均株価についても、円高で日本企業の業績下振れリスクが強まることなどから、当面は売り圧力が継続するとみており、「株も為替(ユーロ/円)も一気に急落するリスクがある」と指摘した。このため、同ファンドの運用としては「株をショートし、円をロングするなどリスク回避モードを見据えたポジションにしている」ことを明らかにした。


やばいな・・・