3/13 太田 祐一郎 メモ

なぜ「必ず儲かる話」は儲からないのか

使っても減らない疑似通貨「円天」、利回り10%の「平成電電債」、1年で元本が倍になる「東南アジアでエビの養殖」……。こうした投資を名目にした明らかな詐欺商法から、素人をカモにしたハイリスク金融商品まで、いつの世にも「おいしい儲け話」は存在します。そしてそんな話に騙される人が後を絶ちません。
この手の商売で多いのは「最初に不安をあおって、安心を売りつける」手口。いかがわしい健康食品や薬、化粧品などの販売と同じです。

例えば、「血液ドロドロ」の状態がどれだけ怖いかを読んでいるうちに血管が詰まってきそうな文章や例で脅し、「サラサラにするにはコレです」と、原価の100倍もするような商品を売りつける。

そして、経済状況が混迷してくると、その「金融版」が出てきます。「日本は破綻する」「大恐慌がくる」といった破滅論・パニック論です。

バブルがはじけた後、山一証券が破綻したのは1997年でした。その後の98〜99年頃は、「預金封鎖」論が花盛りでした。「日本の金融機関の状況は危機的なもので、政府も救済できない。銀行預金が封鎖されて一部切り捨てられる」とまことしやかに喧伝されていたものです。しかし、金融機関に公的資金が注入され、金融審査で銀行の実態が明らかになるにつれて、景気も回復し、金融機関の信用も修復されました。

http://president.jp.reuters.com/article/2009/10/17/FDFE2FEC-B3D5-11DE-B02A-8CC83E99CD51.php

面白かったのでメモ。